2024/06/09

淡河宿本陣跡 書と集い

 芒種。青空と木々の緑のハーモニーが美しい、神戸淡河(おうご)での一日。

淡河宿本陣跡の座敷に、書や印、諸々を展示した。畳に広げた書作は、時折吹き抜ける風に飛ばされそうになり、石を置いた。雨跡の残る床の間には、手製の軸を掛けた。縁(ゆかり)の人々は拙作を見ながら語らい、時に、縁側に足をおろし、庭を眺め、お茶を飲む。

自然を感じる空気の中に、自分の書、ことばを置き、集って下さった方々の心に、ささやかでも、何かが心に残るような、そんな会をしたいと思っていた。

出来たかどうか分からないけれど、かけがえのない一日、「いい日」だった。