2021/09/27

秋風にもの思う 印を刻す

 秋分の日が過ぎても 半袖に八分丈パンツで 汗をかいていた

 今朝もそのいで立ちでいると、腕と足首に冷気が、、、

小さな庭に面した仕事机の窓を開け放していると

書き損じの半紙が部屋に舞っていた

「秋思しゅうし」

芭蕉の「石山の石より白し秋の風」の二印を刻した

窓の外に目をやると 風の中に 色づいてゆく

草 葉 樹の色が見えるような気がして

はがきに描いて 印を捺した

 



2021/09/25

真っ青な空に白い雲  「白雲」を書く

 心待ちにしていた 中秋の名月は 雲に隠れ 見ることができなかった

まだ曇りがちの翌朝、雨は降りそうにないな と洗濯物を干した

午後、乾き具合を見ようと バルコニーに上がると

真っ青な空に もくもくとした真っ白な雲の美しさに目を奪われた

白い雲「白雲」を常の篆書とは違う心が遊ぶような字で書いてみた

中国 清の時代 こんな たのしい篆書を書いた人がいた

書は 空のように広く 海のように深い