秋分の日が過ぎても 半袖に八分丈パンツで 汗をかいていた
今朝もそのいで立ちでいると、腕と足首に冷気が、、、
小さな庭に面した仕事机の窓を開け放していると
書き損じの半紙が部屋に舞っていた
「秋思しゅうし」
芭蕉の「石山の石より白し秋の風」の二印を刻した
窓の外に目をやると 風の中に 色づいてゆく
草 葉 樹の色が見えるような気がして
はがきに描いて 印を捺した
心待ちにしていた 中秋の名月は 雲に隠れ 見ることができなかった
まだ曇りがちの翌朝、雨は降りそうにないな と洗濯物を干した
午後、乾き具合を見ようと バルコニーに上がると
真っ青な空に もくもくとした真っ白な雲の美しさに目を奪われた
白い雲「白雲」を常の篆書とは違う心が遊ぶような字で書いてみた
中国 清の時代 こんな たのしい篆書を書いた人がいた
書は 空のように広く 海のように深い