2026/01/03

2026年 三箇日

 元日は家族とも改まった挨拶を交わし、新年の無事を願い、恭しく祝いをする。そしていつからか箱根駅伝を見ることも正月の恒例になっている。様々な感興を持つが、とりわけ襷をつなげる場面が好きだ。襷を待つ走者が、精一杯任を全うした仲間を寛容な明るい笑顔で迎える。そして襷を受け取り肩をポンポンと叩いてねぎらい、すぐさま走り出す。順位に関係ない。この瞬間に心が動かされる。この後書いた文字、書き初めは「笑う」笑顔は人と幸せをシェアすること、新しい年、まずは自分が笑もうと思う。

このblogを読んで下さる方々へ

本年もよろしくお願い申し上げます。



2025/12/29

晴れの日ノ珈琲雨の日ノ珈琲

 2025年が納まりつつある。 


ずっと本を作りたいと思っていた。ここ数年、豆本みたいな作品集を手製したり、書き溜めていた詩を綴ったり、長年講座用に製作したものをまとめたり、、数々試行錯誤したものの、本にする納得に至らず、頓挫していた。

今年初めの頃、数ヶ月前関東に移転された珈琲店と店主ご夫妻を懐かしく思い出す事があった。そして、ふと、あのお店で珈琲を頂いていた時に味わった想いのような一冊を作りたいと思った。

自分の心にあることを素直にそっと差し出してみよう、もし共感してもらえる人がいらしたらうれしい。書も印もことばを共有するために存在するものだから、ことばに自然に出会える物語にしよう。

そして実経験と想像(創造)をブレンドし、長い文をネルフィルターで丁寧に抽出して、いつでも読める、小さな本にした。

読者の方々から様々なご感想を頂いた。出会っている方々、出会ってない方々とも、同じ時間を過ごして頂いたようで、それが何よりの喜びです。感謝。

2025年、大切な年になりました。

来年、佳い年になりますように、

    心より祈りつつ。

2025/01/07

謹賀新年


2025年が始まり、

今日はすでに7日。七草粥の日。

改めて、一年の無病息災を祈り、

青菜を入れた粥を作り食した。

痛ましいニュースを目にし耳にする

日々、平安へ向かう年になりますように

2024/06/09

淡河宿本陣跡 書と集い

 芒種。青空と木々の緑のハーモニーが美しい、神戸淡河(おうご)での一日。

淡河宿本陣跡の座敷に、書や印、諸々を展示した。畳に広げた書作は、時折吹き抜ける風に飛ばされそうになり、石を置いた。雨跡の残る床の間には、手製の軸を掛けた。縁(ゆかり)の人々は拙作を見ながら語らい、時に、縁側に足をおろし、庭を眺め、お茶を飲む。

自然を感じる空気の中に、自分の書、ことばを置き、集って下さった方々の心に、ささやかでも、何かが心に残るような、そんな会をしたいと思っていた。

出来たかどうか分からないけれど、かけがえのない一日、「いい日」だった。


2024/04/03

さまざまのこと思い出す桜かな

「さまざまのこと思い出す桜かな」
 毎年この頃思い出す芭蕉の句 。
学生時代だと 三月卒業 四月は入学、、、 皆何かしら深い思い出があるのではないだろうか、、、。
私は卒業入学式の思い出どころか、
その時記憶すら殆どない。 
その頃、桜は咲いていたのだろうか ?
今度、友人に訊いてみたい、、、。 

この春 3月29日、 彫刻家の舟越桂さんが旅立たれた 。
作品も書かれる言葉も好きだった 。
作品集「水のゆくえ」は今も愛蔵書 。
こんな精神性、空気を目指したい、と
本気で手捻りで陶印を作っていた。
あまりにもおこがましく、あまりにも
 遠すぎた世界だったけれど 
あの頃の自分は本当にそう思った。
そしてそれは自分の青春、若さだろう。
私の強烈な思い出だ。

 この陶印「carpe diem」今日をつかむ 
 と刻した

2023/10/23

秋  祈り

ついこの間迄、夏 だったのに。 金木犀が香るのも、遅かっのに。 あっという間に すっかり秋。 セーターを着て、日暮れの早さに 家路を急ぎたくなるようになった。 今夜は、お鍋にしようかな とか。 紅葉も近い。秋思と秋の愉しみ。 帰る家がある 温かい食事をする 暖かいベッドで眠る。 普通の事のようで、普通でない。 日々ニュースでは、目を覆いたくなる 光景、惨状、不条理に、怒り 「どうにかならないのですか」と天に 向かい叫びたくなる。  美術館での展覧会に出品していた頃 書いていた、壁紙(へきし)と呼ぶ、2×3メートルくらいの大きな紙。 内側にある熱を出すには必要な紙だった。 もう、そんな大作を書かなくなり眠らせていた壁紙を取り出した、このくらい大きな紙でないと、この感情を受け止めてもらえない。 現在世界各地で起っていることを思うと 書かずにはいられなかった。 誰の役にも、なんの役にもならないけれど、 祈りの思いで、書いた。

2023/05/19

青葉若葉 京都ワ−クショップ

久しぶりの京都。 地下鉄東西線蹴上駅を出て、国際交流会館へ。書印刻道具をぱんぱんに詰めたキャリーを引き、疏水沿いを歩いた。汗ばむ陽気。 見上げた空は青く、山の緑は美しいグラデーション。まさに、芭蕉が表現した「青葉若葉」の景色。マスクをはずし、深呼吸した。 荷物は重いけれど、自分のワ−クショップを所望して下さる人達の処に出かける、こんな“小さな旅”が好きだ。 母国でも書を愛好している外国の方20名。 どんなに大切か、改めて感じた言葉。 川喜田半泥子のフレーズ「愛夢倶楽通志友」(I'm glad to see you)と「波和遊」(How are you?) 様々な書体書風を紹介してから、各人其々練習し、思い思いのイメージで色紙に書いた。漢字の意味に共感し、感じたイメージを表現して其々違った作品になっていた。仕上げに私の拙印を捺すと、とても喜んで下さった、この表情を見られると、とても嬉しい。