「大寒」暦の上で一年で1番寒い日。寒風きびしい朝も「仕方ない、大寒だもの」と思える。
年賀状のやりとりはない方から 寒中お見舞いのお葉書を頂くのも この頃。
ご無沙汰している方からのお便り。「お元気でいらっしゃるんだ、よかった~」と嬉しい。
そして、私も寒中のお見舞いを出そうと 文箱から無地のはがきを取り出す。
これまで作った沢山の印を入れた大きな桐函もヨイショと。何を捺そうかなと、、、
梅枝の印を捺してから、 丸い福印を花のように沢山捺そうか、
朱一色とか、色とりどりにとか、作品作るような気分になっていく。「出来た!」と
仕上がったハガキに 表書きをしたためる、、、、。なんか違う、、、。ピンとこない。
なんか、力が入り過ぎている、がんばり過ぎてる。そう思うと急に力を抜いてみたくなった。
ふーと息を吐いて。やわらかいクレヨンで 5弁の梅花を描いた。ただ子供のように。
ふと、菜根譚の一節を書き、そして「寒中お見舞い申し上げます」
梅枝印も福印も使わず ただ佳い日でありますように、と「好日」の一印。
上手に見えないけれど、今の気分はこんな感じだ。
心やわらぎ気平らかなるもの百福自ずから集まる・・・
一生懸命になる時、 つい忘れてしまいそうになる 心のやわらかさ、、、自省したい。
暦では 節分を迎えるまでは 冬 明けると春。
寒中お見舞いは この短い 冬と春の間に交わす 心のキャッチボールのようだ。