10月5日、米国在住の真鍋叔郎さんのノーベル物理学賞受賞が決まり,
ご自宅でのインタビューがテレビ放映された時。「あ!」
先生のお顔の背景に映っていた、大きな書(額二点)に引き寄せられた。
瞬時見た、その書には「省吾の碑?詩?」の小さい文字。
(その書は、後に白鳥省吾の「夕景」抄が書かれていると知った。)
もうひとつは、井上靖「渦」が書かれた書。
何十年も米国在住の真鍋先生が、お部屋にあんなに大きな書を
かけていらっしゃることが嬉しく、とても興味深く思い、
新聞メデイアでインタビューされないかと注視していたが、
知る限りでは話題にのぼることがなかった。
発見。10月9日朝日新聞夕刊に、藤原学思さんの署名記事。
「自宅には、井上靖の詩の一節が飾られていた。。。」から始まり
「渦」が書かれた書額と白鳥省吾の詩の書額だけをも撮影されていた。
米国で研究生活をされている中、墨で書かれた日本のことばを
先生が傍におかれていることはきっと意味のあることだと思ったので、
この記者の方がこの書について触れられたことがとても嬉しかった。
今、ノーベル物理学賞を受賞された湯川秀樹さんのことを思い出す。
(私の)かつての書の先生とのご縁もあり書にもご造詣深く、ご著書の
「湯川秀樹歌文集」を拝読すると その文学的、人間的な深さに感銘する。
、真鍋先生も 湯川先生のように 科学者とは別の何か、思い深いことが
おありだろうと、、、ご自宅の書のお話をお尋ねしたいと思っている。
といっても 私がお訊きできる術はないので(笑) いつかどなたか
インタビューして下さることを願っている。